マンションで大麻栽培 大阪の男ら３人逮捕

　福岡、兵庫の両県警と九州厚生局麻薬取締部は６日、マンションで大麻を大量に栽培していたとして、自称遊技機販売業乾（いぬい）省一容疑者（３５）＝大阪市淀川区＝ら３容疑者を大麻取締法違反の疑いで現行犯逮捕したと発表した。両県警などは大麻草１７０株を押収。押収量は今年に入って全国最多で、乾燥大麻で販売した場合、末端価格は約１億３６００万円に上るという。

　他に逮捕されたのは、いずれも無職の田丸啓治（２６）＝大阪市平野区＝、福川則幸（４０）＝兵庫県宝塚市＝の両容疑者。３容疑者は５日、同法違反の罪で福岡地裁小倉支部に起訴された。

　調べでは、乾容疑者は５月１４日、大阪市平野区のマンションの一室で大麻草２２株を栽培した疑い。田丸、福川の両容疑者は同日、同市東住吉区のマンションで乾燥大麻１３２グラムを所持した疑いで現行犯逮捕された。

　福岡県警によると、乾容疑者らは、昨年４月ごろから大阪市内の３カ所のマンションで大麻草を栽培していたという。同県警などは、乾容疑者らが販売目的で大麻草を栽培し、携帯電話で注文を受けた客に手渡しや宅配便で密売していたとみている。全国で顧客約２０人を把握している。３容疑者に指示していた主犯格が他にいるとみて、調べを進める。

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